監査法人を辞めたい理由や退職のタイミング

ほとんどの受験生が会計士試験合格後に大手の監査法人に勤務しますが、そのほぼ全ては定年まで勤め上げることなく退職します。

そこで今日は監査法人を辞める理由と辞めた後どうしているのかについて見てみました。

この記事でわかること

・監査法人を辞める理由

・監査法人を辞めるタイミング

・監査法人を辞めた後何をするのか

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目次

監査法人を辞めたい理由

監査に飽きたから

監査法人を辞める理由で圧倒的に多いのが監査に飽きたからというものです。

監査は、その業務の性質上、会社から提出された資料をチェックして、誤っている箇所を指摘する作業となります。また、監査基準の定めから毎年作成が求められる資料が多く、ルーティンワークになりがちです。

他人に指摘することやルーティンワークが苦にならない人にはいい職場なのかもしれませんが、こういった作業が苦痛である飽きてしまうという人は一定数存在します。

そのため、監査に飽きたという人が毎年発生し退職することとなります。

監査以外の経験も積んでみたいから

2つ目は監査以外の経験も積んでみたいからというのが理由です。

監査法人では当然監査業務がメインとなります。DD(デューデリジェンス)やコンサルティング業務などを経験することはできますが、メインは監査業務となりこれらの業務は付随するものとなっています。

将来的なキャリアを考えた場合、監査のみでは潰しがききにくいということから、監査以外の経験を積むために監査法人を辞めるという層が存在します。

業務が忙しくしんどいから

これも辞める理由としては多いものです。

最近の監査法人は忙しいです。一時よりはましになったものの引き続き残業が多く、ワークライフバランスという観点からはなかなかしんどい職場です。また、業務が忙しく帰宅時間も遅くなりがちことから身体的・精神的にもしんどい職場ではあります。

子供ができた、趣味に時間を費やしたい、他にも興味あることを勉強したい、こういった自分の時間を作りたいという理由から監査法人を辞める人は結構多い印象です。

出世が見込めないから

これも大きな理由です。

監査法人で一番上位の職種であるパートナーに昇進するのは、同期が70人いれば多くて3人程度です。それ以外の67人は辞めていくのです。

シニアマネジャーから数年すると(だいたい入社から15年~20年目くらい)パートナーに昇進できるかどうかが決まります。パートナーに上がれないと決まると出世が難しくなることから監査法人を辞めていきます。

また、以前よりはましになったものの女性は出産・休職を挟むと、スムーズにキャリアを積みにくいという問題がありました。単純に昇進しにくいという話です。そのため、マネジャーになる前後(入社10年前後の30過ぎくらい)の女性が辞めていくというケースも多かったですが、こちらは最近はましになっている印象です。

監査法人を辞めるメリット・デメリット

監査法人を辞めるメリット・デメリットとしては以下のようなものがあげられます。

監査法人を辞めるメリット
・労働環境が改善する
・新しい業務を経験できる

監査法人を辞めるデメリット
・給与が下がる
・監査業務は経験できなくなる

監査法人を辞めるメリット1:労働環境が改善する

監査法人から一般の事業会社に転職した場合、労働時間や業務量等の労働環境は改善することが多くなります。

それくらい最近の監査法人の業務量は多く、労働時間も長くなっていることと言えます。そのため、監査法人を辞めて一般の事業会社等に転職した場合、労働時間や業務量は改善することとなります。

監査法人を辞めるメリット2:新しい経験ができる

監査法人を辞める理由でもあげたとおり監査がつまらない、他の業務を経験したいという理由で監査法人を辞めると、転職先で新しい経験ができます。

監査以外のアドバイザリー業務や一般経理業務等を経験するのは会計士のキャリアにとってはプラスに働くはずです。

監査法人を辞めるデメリット1:給与水準が下がる

監査法人の給与水準は高いです。

業務量が多くしんどいですが、一般事業会社と比べる給与が高いのは間違いないでしょう。

一般事業会社に転職した場合、給与水準が下がるのは間違いないでしょう。30代前半で1,000万円をもらえる監査法人は給与水準という意味ではやはり特殊です。

なお、一般事業会社以外のIPO準備会社やコンサル会社に転職した場合は一般事業会社よりは高水準の給与を維持できる可能性もあるようです。

監査法人を辞めるタイミング

そんな監査法人を辞めるタイミングはいつなのでしょうか。

今まで数多くの先輩後輩の辞めるのを見ましたが以下のタイミングが多いと思います。

・修了考査合格時
・マネジャー昇格後
・パートナーに昇格できないなど昇格のタイミングを逃した時

修了考査合格時

若い会計士が辞めるのが多いのがこのタイミングです。

会計士は会計士試験に合格した後3年目に修了考査と呼ばれるものを受験します。厳密にはこれに合格するまでの会計士は(会計士)試験合格者という肩書なのですが、修了考査に合格すると晴れて公認会計士と名乗ることができます。

この修了考査に合格すると対外的に公認会計士を名乗ることができることから、このタイミングで辞める会計士が一定数います。3年目が終わると監査の業務一巡に慣れるというのもあるのでしょう。

マネジャー昇格後

次に多いのはマネジャー昇格後数年経過して辞めるパターンでしょうか。だいたい30歳~40歳くらいの時です。

これにはいくつか理由があると思います。

マネジャーに昇格するのは監査法人に入所して10年ほど経過した後ですが、このくらいになると自分の監査法人内での評価が見えてくることが1つです。

また、マネジャー業務まで経験すると監査法人の業務を概ね経験できたこととなることから、これ以上の経験が見込めないことから辞めるというのも理由の1つかと思います。

パートナー昇格が難しくなった時

一番最後はパートナーに昇格するのが難しくなったタイミングでしょうか。

マネジャーに昇格して10年も経つとパートナーに昇格するかどうかのプロモーションがあります。このタイミングでパートナー昇格が難しくなった時に辞める人も多くなります。

監査法人を辞めた後のキャリア

監査法人を辞めた後のキャリアはどういったケースが多いのでしょうか。

過去のケースから見る限り以下のケースが多いように思います。

・一般事業会社に転職
・コンサルティング会社に転職
・IPO準備会社に転職
・独立

一般事業会社に転職

監査法人を辞めた後の選択肢として多いのはやはり一般事業会社への転職です。

メーカー、サービス業、商社や銀行など色々な業種に行っているようですが、やはり経理や内部監査室などの監査業務に関連する部署への移動が多い印象です。それ以外にも経営企画に行くようなケースも聞きます。

コンサルティング会社に転職

コンサルティング会社も転職先の選択肢としては多い会社です。

監査法人でアドバイザリー業務を経験していると次に活かしやすいためコンサル会社を選ぶ人が多いようです。また、未経験者も可としているコンサル会社もあることから、若い会計士はコンサル会社に転職する人も多いようです。

IPO準備会社に転職

IPO準備会社にCFOで転職するケースもあるようです。

IPO自体を経験したい、CFOのメイン管轄の会計・財務のうち会計についてはある程度知見がある、給与水準等の勤務条件が監査法人からそこまで大きく変わらないといった理由から選択するようです。

独立

最近はこの独立するケースも多いようです。

やはり会計士が不足しており仕事がある程度あるため独立を選択するという会計士が多いようです。

以上、監査法人を辞めたい主な理由や退職のタイミングでした。実際退職を伝える時期などは以下の記事を参照ください。

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この記事を書いた人

大手監査法人に勤務している会計士です!
会計基準、株式や不動産投資などのお金に関する情報を発信しています。

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