監査法人での非常勤監査の業務内容は?時給はいくら?

独立した会計士が日銭を稼ぐ手段として監査法人での非常勤監査があります。

非常勤監査とは、その名のとおり監査法人に常勤ではなく月に何日といった日数を決めて非常勤形態で業務することを意味します。監査法人における非常勤監査の業務内容やメリット・デメリットをみてみました。

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目次

監査法人の非常勤監査の業務内容とは

監査法人の非常勤監査業務の業務内容ですが、基本的には会計監査に従事するケースが多いようです。上場会社の金融商品取引法監査、会社法監査等で、財務諸表監査や内部統制監査の監査業務を手伝うこととなります。

監査法人が非常勤を雇うのは即戦力を求めていることから未経験の業務を行うことはありません。そのため、過去に非監査業務を経験したことが無いのであれば、非監査業務を行うことはほぼありません。

また、過去の役職に応じた業務内容を依頼する事多いため、マネジャー、シニアやインチャージをやったことがある等、過去の経験に応じて業務が配分されます。

監査法人の非常勤監査のメリット

監査法人での非常勤監査はさまざまなメリットがあります。

高単価

なんといっても時給が高いのが一番のメリットでしょうか。監査法人でどの立場にあったかによって日給は変わるものの、だいたい1日4万円から5万円程度になります。一方で業務時間は朝9時頃から夕方17時くらいまでの1日7時間から8時間です。そのため時給は7,000円ほどとなります。

働く日数を調整できる

非常勤という業務形態のため、本業の予定に合わせて非常勤監査を入れることが可能です。雇う側の監査法人も本業があることを理解してくれているため、本人の予定を考慮してアサインしてくれます。最近では監査法人の人不足があるため、ますます非常勤監査の需要はあるようです。

横のつながりができる

独立したての会計士は会計士同士のつながりで仕事を取るケースが多く、その意味で様々な会計士と繋がることは大事です。独立前に勤務していた大手監査法人の非常勤を行うケースではあまり意味はないのかもしれないですが、新規の監査法人で非常勤監査を行うことは、会計士同士の横のつながりが増えることとなります。

横のつながりが増えれば仕事につながることがあるかもしれません。

監査法人の非常勤監査のデメリット

抜け出せない

非常勤監査あるあるですが時給が高い、空いた時間にできる等から、いつまでも非常勤監査を辞められないというケースもあります。それでは監査法人勤務時代を変わらないため、早めに仕事を受注できる体制を構築して辞められるようにしたいものです。1年とか2年とか区切って有期で非常勤監査をする方がいいのかもしれません。

新たな仕事の機会を逃す

大手の監査法人に所属して非常勤監査業務に従事している場合、独立性の関係から他の業務を受注できないケースもあるようです。また、大手監査法人では他社の常勤役員に従事した場合には非常勤監査契約を打ち切るケースもあるため、せっかくの役員就任の機会を逃したりすることもあるようです。

監査法人の非常勤監査の探し方

そんな非常勤監査の探し方ですがいくつか方法があります。

以前働いていた監査法人

現在監査法人は人手不足ということもあり、どこの監査法人も非常勤監査を募集しています。そのため、独立前に働いていた監査法人の非常勤監査に応募するというのが手っ取り早い探し方になるとは思います。

もし独立後に勤務していた監査法人での非常勤監査を希望しているのであれば、独立前に担当のパートナーに相談しておけば独立後もスムーズに非常勤監査につながるはずです。

JICPA Career Navi

JICPA日本公認会計士協会も会計士の転職に向けてサイトを用意しています。それがJICPA Career Naviです。こちらのサイトでも非常勤監査の求人を出している監査法人を探すことができるので、ここから非常勤監査を探すことができます。

求人サイト

一般の転職サイトでも非常勤監査の求人を出しているところはあります。特に会計士専門の転職支援サイト等で検索すれば非常勤監査業務をみつけることができるでしょう。

まとめ

非常勤監査にはメリットもデメリットもありますが、独立した会計士にとっては仕事のないという心理的不安を和らげる意味からもメリットが多いのではないでしょうか。いつまでもやめられなくなるのは困りますが、期限を切って行う場合には非常にいい仕事だと思います。

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この記事を書いた人

大手監査法人に勤務している会計士です!
会計基準、株式や不動産投資などのお金に関する情報を発信しています。

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