職業柄から本を読むことが多く、買うことも多い方だとは思います。昔はリアル書店で買うことが多かったのですが、最近はもっぱらネット書店で購入しています。それぞれの良さがあるとは思いますが何が違うのか考えてみました。
リアル書店のメリット・デメリット
リアル書店のメリット・デメリットは何でしょうか。考えてみたところ以下が挙げられます。
- メリット1.現物を見れる
- メリット2.自分が普段読まない本に出会える
- メリット3.その場で持って帰れる
- デメリット1.在庫の有無確認ができない
- デメリット2.持って帰るのが大変
メリット1.現物を見れる
リアル書店の最大のメリットだと思いますが、本の現物が確認できます。
最近でこそネット書店でも本の数ページが見ることができますが、やはり本を買う前には一部だけではなく全体をぱらぱら読んでみたい。その意味で現物を見れるというのはリアル書店の最大のメリットだと思います。
メリット2.自分が普段読まない本に出会える
これもリアル書店の大きなメリットだと思います。
リアル書店だと本屋をぶらぶらしている時に普段自分が読まない種類の本に出会うことができます。これがネット書店だと自分が探している本しか見つけれない傾向が強いです。特にネット書店だと検索履歴に基づいて関連する本を勧めてくるため、自分が普段読まない本を探しにくいということもあります。
メリット3.在庫があればその場で持って帰れる
これも個人的には大きなメリットだと思います。
本屋に在庫があればその場で購入できます。これがネット書店だと在庫の取り寄せ時間がかかったりするため、現物をすぐに持って帰られるのは大きなメリットとは思います。
デメリット1.在庫の有無確認ができない
現物がありさえすれば持って帰られるものの、基本的に店舗に行かないと在庫確認できないのが大きなデメリットです。
最近でこそネットでも確認ができるようになりましたが、それでもタイムラグがあったりで行ってみると無いということもあります。
デメリット2.物理的に持って帰るのが大変
会計等の専門的な本ですと5冊も買うと重くて持って帰るのが大変です。これもリアル書店のデメリットでしょうか。
ネット書店のメリット・デメリット
基本的にはリアル書店のデメリットがネット書店のメリットに、リアル書店のメリットがネット書店のデメリットになると思います。
- メリット1.関連する本をまとめて検索できる
- メリット2.届けてもらえる
- デメリット1.現物を読めない
- デメリット2.新しい出会いがない
メリット1.関連する本をまとめて検索できる
様々な観点から一括して関連する本を検索できるというのはネット書店のとても便利なところです。例えば、本の種類別、著者別、業界別や新古別など切り口に応じて一括検索できる点がとても便利です。
これがリアル書店だと、書架は専門書だと本の種類別に、文庫本だと出版社別かつ著者別になっているケースが多く、この専門書の著者の他の本を探すといった作業には適さない側面があります。その点、ネット書店では種類別や著者別の検索は一瞬で可能です。
メリット2.届けてもらえる
当たり前ですが何冊買っても宅配で届けてもらえます。これも便利です。
デメリット1.現物を読めない
ネット書店最大のデメリットは現物を読めないということです。
小説などの文庫本はまだしも、専門書や実務書は中身を見てからでないと買うことはまずありません。読みにくい実務書は使えないですし、専門書も内容を確認してから買いたいためです。その点、ほんの一部しか中身を確認できないネット書店はこの点がネックです。
デメリット2.新しい出会いがない
リアル書店のメリットにも書きましたが、ネット書店では新しい本との出会いが少ない点もデメリットでしょうか。
ネット書店では過去の検索履歴から関連する本をお勧めしてきます。そのためリアル書店と比べると新しい本との出会いが少なくなります。
特に小説などは手に取ったものを買うことが多いので、新しい出会いが無いと中々新しい作家に挑戦する機会がありません。
結局私の利用方法は・・
リアル書店にもネット書店にもそれぞれメリットとデメリットがあります。
そんな、両者の関係ですが、私はネットで本を検索して、リアル書店で中身を見て、ネットで買うというケースが多くなっています。
やはり一括検索という観点からはネット書店が便利です。しかし、中身を見てから本を買いたいため、現物確認するためにはリアル書店に行きます。そして、買うと決めたら最終的には宅配してもらうためにネットで注文します。
中古で買うことも多いので、中古をすぐ検索できるというのもネット書店で購入する大きな理由です。
小規模リアル書店が消えていく
この記事を書いている時にふと感じたのですが、最近町にあるリアル書店は大手ばかりです。昔は町に個人経営のリアル書店がたくさんありましたが、ここ最近はまったく見ない気がします。
本屋は委託販売という形をとっていますので在庫リスクがあまりないと言われています。それでもこれだけ小規模の個人経営リアル書店が姿を消すというのは、出版不況とも言われていますが大手のネット書店で買う人が増えている影響なのでしょうか。
と思ったら、京都では大手のリアル書店であるジュンク堂も閉店していました。ネット経由で本を購入する人が増えていますので今後ますますこの流れは加速するのでしょうか。