独立後の会計士はどうやって営業活動を行うのか?

監査法人に所属しているほとんどの会計士にとって営業活動は未経験です。そのため独立を決心した瞬間から付きまとう不安の1つが営業活動のやり方です。会計士が営業活動を行うにはどのようなものがあるのか周りの独立会計士に聞いてみました。

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目次

会計士独立後の営業活動:今までお世話になった人への活動

会計士が独立する場合、横のつながりで仕事を受けるケースが結構あるようです。そのため今までお世話になった人へのつながりは大事です。営業活動というとやらしく聞こえますが、独立する旨を伝えたり相談したりすることも大事と考えます。

挨拶状

お世話になった方に挨拶状を送るというのものです。監査法人を辞めて独立した先輩たちもほとんど全員挨拶状を出しています。

上にも書きましたが営業活動というよりかは、独立した旨を伝えるためにも挨拶状は大事なのだと思います。監査法人勤めの人だと最後のあいさつ回りの際に挨拶状を渡したりしています。他にも退職後事務所の連絡先が決まってから挨拶状が送られてくるケースもあります。

独立した諸先輩への相談

これも営業活動というよりは挨拶の一種だと思います。誰にも相談せずに独立する人もまれだと思いますが、独立に当たっては既に独立した先輩に相談することも大事です。

ちなみにこういった独立前の挨拶から仕事につながっている人は多数聞きます。ただ、挨拶に行ったからというよりは普段からそういった上司や先輩といい関係を築けているからだと思います。

会計士独立後の営業活動:今まで付き合いのなかったところへの活動

むしろ営業活動と言えばこっちがメインな気がします。

仕事の受注=受注機会×受注率です。仕事を増やすには、受注機会を増やすか、受注率を上げるかしかありません。

受注率を上げる手段は営業活動というよりは個人の能力や価格等の要素も大きいと思いますので、今回は受注機会を増やす手段の方に焦点を当てたいと思います。

セミナーへの参加

今は新型コロナ感染症の影響もあって対面形式での募集はあまり見かけません、様々な団体がセミナーを開催しています。

  • 商工会議所主催のセミナー
  • 会計士協会主催のセミナー
  • 税理士地区会主催のセミナー

セミナーの種類によってお客さんと見込める人が集まるものもあるでしょう。例えば、年明けには確定申告セミナーがあるでしょうし、スタートアップ勉強会といったものです。

無料のものも多いのでコストがかからずにできるのもメリットです。また、他士業の方と知り合いになる機会でもあります。

なお、会計士の方であれば会計士協会の各地区会にメールアドレスを登録すると、定期的に勉強会や士業交流会のメールが届くようになります。

自分のHPの作成

税理士や会計士をネットで探す人は多いので、自分のHPを持つことは営業活動として有用です。作りこめば昼夜関わらず営業ツールとして機能する点も魅力です。

そのためには有用なHPをあり続ける必要もあります。また、ある程度SEO対策を行い検索で上位になる必要もあります。これが結構難しく、業者を入れるなどコストが発生する可能性があります。

相談会への参加

主に税理士業務ですが税理士会の各地区会に登録すると、相談会への講師としての参加を求められるようです。そこでお客さんを捕まえる方法もあるのでしょうか。先輩でこれで仕事につながったという人も聞きますし、ブログなど読んでてもこの方式で仕事を見つけている人はいるようです。

仲介会社の登録

営業とは違うのかもしれませんが、仲介会社の登録も1つの方法です。税理士案件や会計士案件等探せば仲介会社はいくらでも存在しています。REXプロコネやfreeeなども仲介を行っています。仲介料は取られますが仕事を取りやすい手段ではあります。実績を積めば受注先から直接契約に切り替えることも可能でしょうか?

銀行回り

週に何度も行える営業活動ではありませんが、銀行や信用金庫から税理士を探しているお客を紹介されることがあるようです。

といっても、いきなりメガバンクに口座作っても仕方ないので、最初は信用金庫でしょうか。昔、親族の会社の顧問税理士探しに協力したことがあったのですが、その際にもメインバンクの銀行に相談したら、複数の税理士を紹介してくれたことがありました。

逆の立場でいうと、銀行回りを繰り返して担当者に顔を覚えてもらって仕事を探している旨を話すと、もしかしたら将来お客さんを紹介してくれることがあるかもしれません。

DM(ダイレクトメール)

顧客見込みにダイレクトメールを送る方法ですがあんまり効果は見込めないのでしょうか。

そもそも見込み客のリストを入手しないといけない、またコストがかかるなどの問題があります。また、そもそも会計士の提供するサービスが単発かつ高価格帯のものが多く、DMになじみにくいという欠点もあるかと思います。

まとめ

仕事が仕事を呼ぶ状況になれば営業活動は不要なのかもしれませんが、そこに至るまでの道のりは長いと思います。どんな大きな会社を経営している経営者であれ最初は営業をしているはず。

自分でやっても最初は結果が出ないのだろうなと思います。ただ、何もしなければ何も始まらないので自分も独立した際には色々試してみようと思います。

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この記事を書いた人

大手監査法人に勤務している会計士です!
会計基準、株式や不動産投資などのお金に関する情報を発信しています。

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