サブスクリプションサービスとは何なのか?

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サブスクリプションサービスとは何なのか?

最近サブスクリプションサービスってかなり流行っていますよね。

私が監査している会社でも大なり小なりサブスクリプション型のサービスを始めている会社が増えてきました。

でも正直サブスクリプションサービスってなんでこんな流行っているのでしょうか。今日はサブスクリプションサービスとはいったい何なのか?どうして流行っているのかを調べてみました。

この記事で分かること!

✔ サブスクリプションサービスとは何?

✔ サブスクリプションサービスはなぜこんなに流行っているのか?

✔ サブスクリプションのメリット・デメリット

サブスクリプションサービスの定義

ベンチャー企業のお役立ちコンテンツというサイトによると、以下の通り定義されています。

サブスクリプションとは、料金を支払うことにより一定期間サービスを受けられるビジネスモデルのことです。 定期購読、定額課金ともいわれており、1ヶ月や1年間分の料金を支払い、毎日好きな時にサービスやコンテンツを楽しめるようになる仕組みが採用されています。

引用元:ベンチャー企業のお役立ちコンテンツ

この定義から、サブスクリプションとは、一定期間定額の料金を支払うことにより、一定期間サービスを受けられるサービスということになります。

色々なサブスクリプションサービス

このようなサブスクリプションサービス、巷では様々な形で提供されています。

例えば、動画、音楽や書籍などのエンターテイメント系のコンテンツサービスから、ソフトウェアや服のような商品提供型でもサブスクリプションサービスが存在してします。

前者の代表的なところでは、Amazon Prime、Netflix、Youtube Premium、Apple Music、Fulu、Kindle、dマガジンや楽天マガジン等などでしょうか。最近ではタクシーの配車やレストランの配達で有名なUberにもサブスクリプションタイプのサービス利用できるようで、様々なコンテンツのサービスが提供されています。

一方後者では、パソコンのアプリケーション、化粧品、バッグ、アクセサリーや車等があります。

ちなみにアイスクリームで有名なサーティワンもサブスクリプションサービスの提供を始めています。月額5,980円で1か月間毎日アイスクリームが食べられるようですが、毎日サーティワンに行くのもつらいし、毎日アイスクリーム食べるのもつらい気がします・・・。好きな人にはたまらないのでしょうか。

サブスクリプションサービスはなぜこんなに流行っているのか?

これだけサブスクリプションサービスが流行っているのは、消費行動がモノの所有からサービスの利用へと変化していることが大きいと言われています。

例えば、従来車を使いたい家庭は車を購入していましたが、サブスクリプションサービスが普及した現在では、車を買うのではなく使用したいときにのみサブスクリプションサービスで車を借りるといった形です。

このように消費者の行動が変化したのは大きく以下3つの理由があると言われています。

  • モノを買えなくなった
  • モノを買う必要がなくなった
  • 興味の対象が変わってきた

消費行動が変化した理由①モノを買えなくなった

経済的な理由からモノを買えなくなったというのが1つ目の理由です。

継続して消費税が増税していること、将来年金がどうなるか分からず老後の生活への不安等から、単純に消費に回せるカネが減っており、モノが買えなくなっています。200万円の車は買えなくても、毎月1,000円のサービス料は支払えるのです。

消費行動が変化した理由②モノを買う必要がなくなった

デジタル化の技術が進みそもそもモノを買う必要がなくなったのが2つ目の理由です。

昔は1000円のCDを買わないと音楽が聴けませんでした。しかし、今ではCDの内容はデータに変換することによりサーバー上に保存することが可能となり、音楽配信のサービスを利用することでCDを買わずとも音楽を聴けるようになりました。

消費行動が変化した理由③興味の対象が変わってきた

興味や価値観が変遷してきているのが3つ目の理由です。

以前は所有する事自体がステータスでしたが、そういった価値観自体が変わってきています。これだけ利用が流行れば、所有していないということをネガティブに捉えなくなってきています。

また、モノを減らしたいと考えている人は多く、それも消費行動の変化の理由の1つとなっています。

サブスクリプションサービスのメリットとデメリット(企業目線)

さて、そんなサブスクリプションですが調べてみると色々メリットとデメリットがあります。会計及びビジネスの観点からは以下でしょうか。

メリット1:継続的な売上計上が見込める

一度契約に繋がれば継続的な売上が見込めます。

通常の売り切りタイプであれば一回きりで取引が終わってしまい、継続的な売上につながらないこともあるでしょうが、サブスクリプションでの契約であれば毎月継続的な売上計上が見込めるます。

そのためには最初に契約してもらわないといけない、また解約されてはいけないというハードルもあります。

メリット2:利用者側の参入障壁が下がる

高額な商品を販売する場合、高いものを買って失敗したくないという心理的なマイナス要素が購入者側に働きます。

しかし、サブスクリプションサービスの場合、通常購入するよりは安く利用できるケースがほとんどのため購入者側の心理的ハードルが下がります。試しに利用してもらった結果、購入者側の満足につながるようなものであれば、継続的な契約につながるでしょう。

どんなにいい商品でも利用してもらわないことには良さが伝わらないことから、まず触ってもらえる可能性が高まる高額な商品こそサブスクリプションサービスに向いているかと思います。

メリット3:在庫管理の効率化

通常の売り切り商品の場合、過去の販売結果や将来の販売予測から仕入れる在庫数量を決めないといけません。この場合、売れ残れば当然余剰在庫となります。

一方、サブスクリプションサービスの場合、現在の契約数に基づいて翌月の在庫数量の予測ができることから、売り切りの場合と比較して圧倒的に在庫予測が容易になると考えられます。

売切りのケースと比較して圧倒的に在庫管理の効率化が図れると考えられます。

デメリット1:プライシングが難しい

デメリットの1つ目としては売り切りとの比較でプライシング(価格決定)が難しい事でしょうか。売り切りとサブスクリプションの両方でサービスを提供している場合、サブスクリプションの価格が著しく安いと、売り切りのケースは衰退するでしょう。一方、サブスクリプションの価格が高い場合まったく流行らないでしょう。

デメリット2:コンテンツ充実化の必要性

これは当然ですがサブスクリプションを成功するためにはコンテンツを充実する必要があります。Apple musicは5,000万曲聞き放題だからこそ流行るのです。これが50曲なら流行りはしないでしょう。

最初からコンテンツを充実することは難しいためある程度の投資が必要となってくるのはデメリットと言えばデメリットでしょうか。

最後に、私も色々利用しているサブスクリプション型のサービスですが今後ますます増えてくると思います。個人的に気になるサーティワン、いつか一回利用してみようかなと思います。

サブスクリプションの会計処理はこちら!

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この記事を書いた人

大手監査法人に勤務している会計士です!
会計基準、株式や不動産投資などのお金に関する情報を発信しています。

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